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Return of nightmare

2009/03/17 05:51
こんばんわっていうか、またもやおはようございます!

なんだか微妙なSSを投下してから寝ます。今日は面接でしたぼよぼよ<身体が?
スーツとかきなれないもの着ると身体が疲れますね…ではおやすみなさい!受かる気がしないよ!面接!そんなもんだ!世の中!!(開き直り)

あとカレンダーの通販が始まりました。拍手ありがとうございます!
通販はこちらからよろしくお願いします。
委託先のご好意に甘えてしまいました。なにとぞよろしくお願いします。

追記に槍弓(?)SS


たとえば君が誰かの為に泣いたとしよう。
ソレによって君のそばにいる誰かが君を想って泣くとする。
その誰かが大切な人もまた、涙するだろう。

たとえば君が誰かの為に怒ったとしよう。
ソレによって君のそばにいる誰かが君の為に怒るとする。
その誰かが大切な人もまた、怒るのだろう。

たとえば君が誰かの為に死んだら
君を想ってまた誰かが死ぬんだろうか
その誰かの為に人は死ぬのだろうか

世界はそんな風に出来ている。
これはそんな世界の片隅で起こった愚かな話。


Return of nightmare


「だーかーらー俺は引き受けるつもりはねえつーの」
肩と耳に受話器を挟んで書き物をしながら、青い髪の男は電話の向こうの人物に己の強い意志を伝えた。
まあ、ソレぐらいで受話器の向こうの人物が引くとは到底思えないのだが。
「何?同じ犬だから探しやすいだと?爺喧嘩売ってんだろ。買うぞ?買っちまいぞ?今の俺は」
歯をぐっとかみ締めて低くうなる様子はさながら犬そのものだったが、その容貌はそれでも美しいままだ。
剣呑に細められていた赤い瞳が黒縁の眼鏡ごしに机の上に置かれた時計を見て見開かれる。
強く握り締めた時計がみしりと嫌な音を立てた。メイドインジャパン、ついでにルーンで強化済みの時計とて人外の前では無力。
「ちょ!もう12時過ぎじゃねえか!とにかく俺は引き受けないからな!」
がっちゃんと古風な電話の受話器を叩きつけて、椅子から立ち上がると軽い身のこなしで机を飛び越えてドアのそばに立っているコート掛けからジャケットを掴んでバッグを肩に引っ掛ける。
そのまま扉を開けて飛び出しかけたが、慌てて戻ると机の上においてあった本数冊ときらきら光るばらばらな大きさのガラスが入った小振りの瓶を掴んだ。
「よし」
と一言声にだし、先ほどまでの剣呑な表情からは想像も付かない笑顔を浮かべて彼は開け放たれた扉の向こうへ走っていった。

彼が十年ぶりに再会した懐かしい人物は、ロンドンから遠く離れた日本に住んでいる。
ちょっとした事件の後に手紙でやり取りするようになって数十回、直接会ったのは一回、お互いなかなかに忙しい身の上で、キチンとした再会は半年振りになる。
十年という長いブランクからみれば半年など瞬きするようなものだが、ランサーは一分一秒でも彼の顔が早く見たくて仕方無かった。
なぜなら彼は、十年かかってやっと自覚したランサーの想い人だから。


(ファーストとは言わないが、せめてビジネスクラスには乗りたかったもんだよな)
ランサーは長時間のフライトで凝りに凝った身体をほぐすように大きく身体を伸ばした。
狭い座席は構わないのだが並外れた美貌をもつ彼を見る好奇な視線は耐えられない、と思う。
ビジネスクラスやファーストクラスにそれがないとは言わないけれど、少なくとも数は違う。ぎりぎりでチケットを取ったものだから通路側の席しか空いておらず、横を通る人々や周囲の人物の視線にさらされてろくに落ち着くことも出来なかった。
(こんなことなら横着せずにさっさと席とっておけばよかった…)
後悔しても後の祭である。普段ならば空いているであろう空のチケットは運悪く春の卒業旅行シーズンと被ってしまったらしい。
渡航する者より帰国する人物が多かったのは本当についていないと、幸運度Eのランサーはとほほとため息をついた。
バッグ一つだけのランサーは入国審査を早々に済ませて一目散に国内線乗り場を目指す。
どこからどうみても普通の日本人とは大きくかけ離れている彼は、日本語の読み書きが少し苦手だ。
日本語の読み書きを覚える前に英語を完璧にマスターしてしまったので、拠点をイギリスに置くランサーにとって日本語は会話が出来ればそれで十分。ちなみに魔術に関する書物を読むために主要言語は一通り覚えている。
なので、日本語で書かれている案内図は分からないのだけれども数度の来日で彼の記憶にはしっかり地図が叩き込まれている。
迷うことなく歩みを進めるランサーであったが、ふと足を止めてきょろきょろとあたりを見回した。
(…しまった、今日はいつもと違うんだった)
美貌に笑みを浮かべて彼は辺りを見回すと、案内図を見つけて近くまで歩み寄って記憶にある待ち合わせ場所を探す。
めったなことでは彼の地から出てこない彼の想い人が、どうしてかは知らないけれども日本の主要都市まで足を伸ばしてランサーを待っているのだ。
奇跡ってこんなところにあるものなのね、と電話口で彼の言葉を聴きながら思ったのは内緒である。
待ち合わせ場所は空港の中に設置されたカフェで、飛行機待ちの外国人旅行者やランサーと同じように誰かを待つ人々でそれなりに賑わっていた。
カフェラテを注文してカウンター席に座る持ってきた本を読もうとバッグに手を突っ込んで、飛行機に乗る前との違和感に気が付く。
がさがさとバッグの中を手探りで探して、更に中を覗き込む。目当てのものが見つからずにとうとう中身を全部見本市のようにカウンターに取り出す。けれども目当てのものは見つからない。
「…しまった、油断してた」
ランサーは己のふがいなさに絶望感をかみ締める。
大小さまざまなガラスの入った小瓶が見当たらない。おそらく飛行機で好奇の視線に耐えられず手洗いに非難した際掏られたのだろう。財布は手元にあったからすっかり失念していた。
手の中に納まるサイズの小瓶は携帯用に、とランサーが自分で用意した『食事』だ。
どれほどの滞在になるか分からないときに持ち歩くもので、何か有事の際には必要となる『魔力』が込められている。
ガラス玉に見えていたものは全て立派な宝石で、マスターである凛から魔力の配給はされているものの少々変わった形で受肉しているランサーにとっては魔力が込められた宝石は非常食だ。
何かあった場合にはソレを摂取することを約束に、ランサーは凛から単独行動を許されている。
「何かあるつっても、まぁよほどのことが無い限りは大丈夫だがなぁ…どれだけ平和ボケしてんだ、俺も」
カウンターに広げた荷物をとりあえずバッグにしまって、だらしなくストローに噛み付いた。
盗んだ犯人はすでに首都のどこかに消えているだろう。追跡のルーンでも使えば追えると思うが、それこそ余計な魔力を使う。
まさか飛行機の中でバッグの中身を掏られるとは思ってなかったので、魔術を使わなかったのだけれども世知辛い世の中になったものだとなんだか年寄りくさいことを考えながらカフェラテを啜った。
まぁよほどのことが無い限り自分の魔力が切れることは無い。保険は二重三重にかけておくものだ。


待ち人はなかなか姿を現さない。待ち合わせ時間までもう少しあったからだ。
想い人の性格を考えると、10分前から5分前には姿を現すだろうと思ったが、暇を持て余してめったにしない空港観光でもしてみようと席を立つ。
日本土産と見て分かる和柄の品物だらけの店を冷やかして、スポーツ用品店でスニーカーを物色しようと手を伸ばしたそのとき
「な」
慌てて近くの壁に手を伸ばす。店員が何かあったのかと声をかけてきたがそれに笑顔で大丈夫です、と答えて店を出る。
ゆっくりと慌てないように歩を進める。行き先は手洗いだ。
手洗いにたどり着いたランサーは個室に入るとふたをしてその上に腰掛て、目を閉じると己の身体から急速に失われていく魔力を探る。
先ほどまでは確かにきちんと活動できる魔力があったのだ。それが今急速に失われている。
どこか別の場所に流れ出ているような感覚に眉をしかめて、どうにか塞き止めようとするが、己の身体に循環する魔力が誰かに引きずりだされるような感覚は全く治らず思わず舌打をした。
頭をフル回転させて思いついた結論に血の気が引く。
(まさかっあの、糞爺…!!!)
思い浮かぶたった一人の人物に心の中で盛大に毒づきながら、ランサーは流れ出る魔力をどうすることも出来なかった。


アーチャーはコートの裾をなびかせながら小走りに空港の中を走る。
大荷物を抱えた老夫婦の手伝いをしてしまい、待ち合わせ時間から10分ほど遅れている。
その間に待ち人のランサーが怒って帰ってしまうとは思ってはいない。だが約束の時間を過ぎてしまったことは確かなので、アーチャーは見慣れぬ空港の中を走っていた。
待ち合わせの場所は空港内に設置されたカフェで、そこならば日本人に見えないランサーも好奇の目にさらされることは無いだろうとアーチャーが配慮した。彼自身もその場所なら溶け込めるだろうと思ったからでもある。
エスカレータを駆け上がって奥まった場所にあるカフェに飛び込む。
が、待ち人は見当たらない。
飛行機がとうに付いていることはカウンターで聞いている。彼がその便に乗っていれば日本についていることは確かだ。
もしかしたら周囲を散策でもしているのかもしれないとカフェを出て歩みを進める。

東京観光でもしてきなさい、といったのは彼のマスターでもあり姉さんでもあるイリヤだった。
冬木市の奥まった場所にある城に篭りっぱなしのアーチャーに呆れて、白い少女は半場強制的にランサーとの観光を命じたのである。命じたといっても、行ってきなさいと柔らかくお願いされただけなのだが。
アーチャーを召喚した際に使った令呪を無視した命令であったので、アーチャーは動くたびに身体に鈍い重さを感じる。
通常活動に支障は無いものの、流石イリヤの命令だけあって水の中を歩くような不自由さはあった。
「全く、困ったものだ」
呟いた言葉は冬木市で待つ己の主に向けられたものか、それとも今探している本人に向けられたものかは誰にも分からない。
わずかな魔力の差異を読みながら、アーチャーは足を進める。
ランサーの携帯番号を知っていてもアーチャー自身が携帯を持っていないので連絡は出来ない。公衆電話を探すより、わずかな魔力の流れを感じ取るほうが早い。
人間のふりをしているときにはそういった曲芸は使わないようにしているのだけれども、今は彼を知るものはいないし、何よりランサーがどこにいるか見つからない。
この巨大な空港で感だけで彼を見つけるには、幸運度が低すぎる。自分も、彼も。
きょろきょろと辺りを見回して、空気の流れに混じる異質を探せば、本当に微かな異質を感じ取ることが出来た。
ソレは彼の知るランサーの魔力とそっくりだったが、本当に微かで、今にも消えそうでアーチャーは眉を顰める。
手洗いのほうへ足を向ける。数人の人々とすれ違うがどれも彼もランサーではなかった。
恐る恐る手洗いに足を踏み入れると、確かに感じたランサーの魔力を一つだけ閉じられたドアの向こうから感じる。
「ランサー?何をしている?」
声をかけると、中では何かががたがたと揺れる音がした。どうやら暴れているらしいと思ったアーチャーは閉じられたままのドアを数度ノックした。
「どうした?何かあったのか?」
尋常ではない魔力の流れに眉を顰めたまま、中にあるであろうランサーに声をかけるが、返事は無い。
数秒待ってみたが中のランサーからなんのアクションも無くて、眉間に寄った皺が深くなる。
実は非常に短気なアーチャーは心の中でテンカウントすると、周囲をきょろきょろと見回し、近づく人の気配が無いことを確認するとそのドアノブに手をかけて力ずくでそのドアを引っ張った。


「ちょ!おま!!何でたまにそうぶっ飛んでるんだよ!てめえは!!」
高い声で若干力技に出たアーチャーを突っ込んだのはどこからどうみても可憐な美少女だった。
それはもうアイドルも真っ青な美少女が大きい男物の服に身を包み、顔面を引きつらせている。
それでも少女の美貌は損なわれていない。大きな赤い瞳が歪んで、青い髪の要所要所が跳ねていたとしても、だ。
「…失礼、お嬢さんここは男子トイレです」
「いや、違うだろ!」
高い声ででちょっと間違えているアーチャーのコメントをぶった切ってくる美少女のカラーリングは、どこからどう見ても彼の探していた人そのもので
「…ランサー?」
待ち人の名前を口にするアーチャーに、美少女はため息を一つつくと苦虫を噛み潰したような表情で
「…おう、久しぶり…」
と、手を上げて答えたのだった。



[ code:Return of nightmare ]



ええっと、例の話の続きです。はい。
書き掛けのものをそのまま投下しているので、文章がいつも以上に酷いです。もうしわけなっしんぐ
とりあえず物語りは前回から半年後です。舞台は日本の主要都市、東京。
観光に行ってこいと送り出されたアーチャーと、アーチャーとお出かけできると意気揚々イギリスから出てきたランサーの受難物語。前回とは違いどたばたコメディになる予定です。あとあの人も出て来る予定です。あとあの人(?)も。
本当にこのランサーは平和ボケしてて頭にきますね!にこ!
でもそれがこの彼のいいところでもあるので、許してやってください。むしろ私を許してください。申し訳ない申し訳ない。まぁ色々理由があるんですが。

さてはてこれはいつ終わるのやら<ちょ
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